触る香り 〜空中でのローズの調香〜

(to be translated)

 

[venue] Reed Arts Week 2018 (Reed College), Portland, U.S.A

[curator] Aersen Lease, artistic director for the Reed Arts Week

[Premier] November 15th, 2018 

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“Tangible Scents” is an open-air installation which uses Maki Ueda’s original method of “de-and re-construction in the air” to decode on the scent of rose. The five major components of the this scent are individually infused into vats of soap, which will each be poured into five different bubble machines. You can deconstruct rose into its component  scents by poking the bubbles, or immerse yourself in the total scent.

 

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Used Scents:

(1)Phenyl Ethyl Alcohol,

(2)Geraniol,

(3)Phenyl Acetic Acid,

(4)Rose Oxide

(5)Aldehyde C9

 

Since the late 2017 I’ve been questioning myself “how to make scents more tangible and understandable for audience?”.

I picked “rose” as a theme because it’s universal. There’s no “typical rose scent” but it’s very diverse, from the sweet one to the fresh one, and that fact tells us that “rose” is a concept.

I’ve been experimenting with different medium as candle, perfume, and soap bubbles on this theme. The form of incident varies from workshop to installation.

Tangible Scents is an installation in open air, created as a result of such experimentations. My method here is “de-and re-construction of the scent of rose“. By deconstructing the rose scent in components and then reconstructing them together in the air, its concept becomes more transparent and tangible for the audience.

Five scents, the major components of the scent of rose, are impregnated to soap bubble independently.

(1) Phenyl Ethyl Alcohol (fresh, sweet, floral, sake-like)

(2) Geraniol (fresh, watery, citrusy)

(3) Phenyl Acetic Acid (sour, floral)

(4) Rose Oxide (fresh, metalic)

(5) Aldehyde C9 (fatty, green, cucumber-like)

They are to be diffused with the machines independently.

– By the mixing nature of scent molecules, the field of “the smell of rose” is created, as if the composition is done in the space.

– By being poked, a bubble breaks, and it emits the scent. – You can clearly identify the scent, because the five scents are quite different.

– You can also immerse yourself in the flow of bubbles and just feel the rose.

– You can zoom-in and out with the olfaction.

– Timing is controlled with remote controllers.

– Concentration is adjusted by each scent. Key words:

– tangible scents

– composition in the space

– immersive olfactory experience

– zoom-in and out with olfaction – de- and reconstruction of the scent of rose

 

 

EXPERIMENT 1: MINI PERFORMANCE

[organizer] 白井希/KYO-SHITSU https://www.ranagram.com/kyo-shitsu/

[venue] WOMB TOKYO

[date] 2017年11月

使用香料:

(1) Phenyl Ethyl Alcohol

(2) Citronellol

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EXPERIMENT 2: CANDLE INSTALLATION 

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[title] 香り”X”の分解と再構築 

[venue] アートホテル石垣島13Fスカイバンケット&バー「カプリコン」https://www.art-ishigakijima.com/news/detail.php?id=187

[curator] 高嶺智子

[premier] 2017年11月29日(水)~12月17日(日)

いくつかの香りをバランスよく組み合わせることを「調香」といいますが、この空間で何をやっているかというと、「Xの香り」の立体的な調香です。 

この花自体をガスクロマトグラフィーという分析器にかけると、以下のような分子が検出されます。Xの香気成分の重要なものです。香り別にキャンドルを作り、個数を調整しました。空間で混ざり調和して、Xの香りとなります。Xを分解して、再構築しています。

さて、ここで問題です。Xは何でしょう。

(個別に香りを嗅ぐには、その周りの空気を手であおりながら嗅ぎ入れてください。火を覗き込まないでください。) 

 

(1) phenyl ethyl alcohol / ピンク / Xの中心となる甘いハチミツのような香り 

(2) geraniol / トルコブルー / 甘くみずみずしく、フローラルな香り 

(3) citronellol / イエロー / レモングラスのようなさわやかな香り 

(4) linalool / オレンジ / キンモクセイのような、甘くこっくりした香り 

(5) euginol / パープル / クローブ(丁子)のようなスパイシーでな香り 

(6) rose oxide / ワインレッド / ちょっと草のようなグリーンな香り 

(7) aldehyde C9 / グリーン / ちょっとカメムシのような香り 

 

EXPERIMENT 3: WORKSHOP

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[organizer] 渡辺仁史 (NPOしまのようちえん)

[venue] 石垣市やちむん館

[premier] 2018年8月

使用香料:

(1) phenyl ethyl alcohol 

(2) citronellol 

(3) linalool 

(4) rose oxide 

(5) aldehyde C9

チルダ

アンフラマンスとのコラボレーション。5段階のテキスチャーの化粧水と、5段階のテキスチャーの乳液。その日の肌の状態に合わせて使い分ける、触覚的な基礎化粧品です。

 

アンフラマンス | チルダ
inframince.inc | t i l d e _

「肌から環境へ / 触れる:触覚からのデザイン」触れるという行為から気付く世界。日常の延長線上で新たな知覚体験を得ることが、新たな思考が生まれる契機となり、創造的な生活のきっかけとなりうると考えたところから、プロジェクトがスタート。クリエイティブ・ディレクションにPANTALOON、調香にアーティスト、上田麻希を迎え、開発した基礎化粧品「 t i l d e _ 」を軸に、”触れる”ことで感じられる、さまざまな思考の断片をシェアする。

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嗅覚のアーティスト・上田麻希氏を迎え調香された香りのイメージは「skin tone 」。甘すぎず、どこか懐かしくて、さり気ない“凛とした香りです。

 
 
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アンフラマンス / inframince.inc (http://inframince.jp)

「肌からはじまる身体をとりまく環境」をコンセプトに、基礎化粧を基点として生活・日常に寄り添い、自己に向き合う”きっかけ”となるアイテムを開発、提案する企業。アンフラマンスとはマルセル・デュシャンのよる造語。 

 

上田麻希 Maki Ueda (http://www.ueda.nl/)

オランダ在住アーティスト。嗅覚とアートの融合を試み、匂いをメディウムとして作品を制作。

 

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チルダに寄せて 〜「にほい」〜 上田麻希

匂いは、時に、時空を超えた予期せぬ場面に連れて行く。そして、その時、感じた個々の感情をそのまま再体験させてくれることがある。 古代の日本の感性を、現代の私たちに伝えてくれる「万葉集」を紐解くと、四季の移ろいや風景を”匂い”で感じ捉える様は今も昔も同じである。

万葉集のある歌に

“春の苑 紅にほふ桃の花 下照る道に出で立つ少女(をとめ)「大伴家持」” とある。

意味:春の苑は桃の花で紅に輝いている。その下に立つ少女も輝いて見える。

この歌のイメージの通り、桃の花は満開で、あたりがその芳香に満たされている。その下に立つ女性の頬が桃の花の紅色に照らされ、女性本来の仄かに赤らんだ頬の色と重なり合い、その女性は一切化粧をしていないのに、紅の「色香」を贅沢に装っている。 

 

“チルダ” の続きを読む

すけべにんげん

すけべにんげんオフィシャルウェブサイト: http://sukebeningen.org

 

すけべ人間

 

我々は日本におけるエロティシズムを研究/探究し、その本質を音楽と舞踊を中心とした総合芸術作品として昇華し世界に広く公開することによって、我が国の文化の本質的な理解を促すことを目的としています。

 

むっつり助平って?

 

―無関心のふりをしながら、実際は好色である人。

エロい人はエロい。エロくなさそうな人も本当はエロい。

誰にとっても身近ではあるがその反面個人的な嗜好が大きく影響する<エロ>を題材とすることで、いたずらに敷居をあげることなく楽しめ、また文化という非常に抽象的な概念を扱っているにもかかわらず観客自身の個人的な物差しで作品を鑑賞することが可能である。

 

なぜエロティシズムか?

 

―それはエロスが何にも包まれていないむき出しの感覚だから。

―デリケートでヌルヌルした内蔵のようななま暖かい感覚だから。

日本人の思考と嗜好の核に近づくため、あえて最も敏感な部分に迫りたい。

我々は何に<感じる>のか?

  

作品紹介


(1) 刺青

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谷崎潤一郎「刺青」を元にした作品。2010年Den Haag, Nutstheaterにて初演。その後STEIM (Amsterdam)などで、多数上演。「刺青」は脚へのフェティシズム、SMなど少々屈折した愛情表現が盛り込まれた刺激的な内容の短編です。

耽美派と言われた谷崎の作品のもつ独特の世界観は様々な監督によって映画化され、また刺青をアレンジした作品なども創作されていますが、我々は「文字」は一切用いることなく、より抽象的な音、ダンス(”身のこなし”)、美術、そして香によって実現させようと試みました。

香りについて; 1つ目に焚く香りは、沈香。むかし遊郭にて、つねに焚かれていた香りです。快楽とエクスタシーを象徴しています。2つ目の香りは、お焼香。お葬式に使われるこの香りは、死を象徴していますが、ふしぎと1つ目の香りとも似ています。それは、原材料に沈香を含んでいたから。快楽と死が隣り合わせというパラドックスを体験していただきます。

電子音楽&作曲 : Yota Morimoto

作曲&バイオリン : Noriko Koide

監督 : Akane Takada

ダンス : Chiaki Horita

薫香 : Maki Ueda

タトゥー : Yuki Hatazawa

パーカッション : Ryoko Imai

 

(2) 月

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ダンス作品という形式において「気配のインスタレーション」を追求した. 香を纏った踊り手が、完全に暗転した客席の間を踊り、時に聴衆の体に触れる.

音楽は29の和音(電子音)が環を成すように、客席を取囲んだスピーカの間を徐々に遷移する. (月、あるいは女性の生体リズム)

極小の無線マイクがダンサーの体に取付けられ、息の音を始め、踊りに付随する様々な微小の音が空間的に拡散される. 和音の遷移と自身の発する音を聴きながら踊りを紡ぎ、時に観客の耳元に手を翳し聴覚を惑わせる.

作品が進むにつれ、感覚は徐々に鋭敏になり、踊り手が見える頃には 仄暗い中でその姿や肌は陰を通してしか知覚されない.

香りについて; ダンサーの使う扇に香りがしたためられています。夜、暗闇に芳香を放つ花はたいてい白く、香りで蛾を誘います。おなじように暗闇で誘う女性の白い肌を象徴し、イランイランを使いました。

電子音楽&作曲 : Yota Morimoto

作曲 : Noriko Koide

監督 : Akane Takada

ダンス : Chiaki Horita

薫香 : Maki Ueda

 
(3) 四十八手

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四十八手とは、もともと相撲で勝負をきめる技の総称で、そこから派生して江戸時代に春画に描かれている四十八(実際はそれより多い)のセックスにおける体位のカタログとしても使われるようになりました。体位にはそれぞれ詩的な名前がつけられており、発想の豊かさを感じさせられます。

この48個の体位を元にした振付け、四十八手が実践されていた遊郭に実際響いていた「音」を元にした音楽をお楽しみください。また、実際の江戸時代の遊郭では、性行為そのものよりも女郎たちとのお座敷遊び等を介したコミュニケーションを楽しむ粋な文化がありました。そのお座敷遊びの要素(端唄「梅は咲いたか」、キセル、金比羅船々など)も本作品ではふんだんに取り入れています。

香りについて; 桜の香り。ダンサーが放つ紙吹雪に香りがしたためられています。華やかに散る女性のオーガズムを象徴しています。

電子音楽 : Yota Morimoto

作曲 : Noriko Koide

ミニ琴 : Akane Takada

ダンス : Chiaki Horita

薫香 : Maki Ueda

パーカッション : Ryoko Imai

 
 映像ディレクター : Kaname Onoyama.

 

制作の裏話

なぜ、どうして、その香りになったのか。どのように調香・薫香したのか。などなど、裏話はこちらへどうぞ。

http://witch-lab.blogspot.jp/2012/08/blog-post_23.html