– 空間における匂いのコンポジション –
インスタレーション (2010)
コンセプト
olfacto = 嗅覚の
scape = 風景、シーン
OLFACTOSCAPE(オルファクトスケープ)は、「OLFACTO = 嗅覚の」と「SCAPE = シーン・風景」を組み合わせた造語。
夜桜の仄かに甘い香りの下で酔い、金木犀の香りに秋を感じる。このように、匂いをまるで風景を眺めるかのように嗅ぎ、賞賛する、そんな類いまれな感性を、わたしたち日本人は持っている。
では、そんな匂いの風景を鼻で見てみよう。直径3mの、円筒形のこの空間の中に立ち、目を閉じ、犬のように鼻で匂いをサーチしてみよう。近づく匂いもあれば、遠ざかる匂いもあるだろう。それらが重なり合わさってまた別な匂いになるかもしれない。ついつい引き寄せられてしまうような、魅惑的な匂いはあるだろうか。これは、私たちの嗅覚の限界と可能性を探るための、リサーチ・プロジェクトでもある。
香りのセレクションに関しては、Inframince Co. との共同企画プロダクト開発にむけて交わされた「わたしちたちの身近にある匂いの過去・現在・未来形」を探るディスカッションをもとにして選んだ。
DEVELOPMENT
- 檜
- 樟脳
- スズラン
- 桜
- イバラ
- 森の枯れ葉のにおい
- ジンジャー
- 柚子
- 松茸
- ヤマユリ
- シナモン
- 草の匂い
- 他
More documentations regarding its development :
http://scent-lab.blogspot.com/search/label/%5BOLFACTOSCAPE%5D
協力
コンセプト: 上田麻希
制作: Pantaloon & 上田麻希
協賛: Yamamoto Perfumery Co. Ltd.
プロデュース: Inframince