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- 色と香りの共感覚 -

 

空間インスタレーション (2023)

マスター調香師・クリストフ・ロダミエルと嗅覚アーティスト上田麻希のコラボレーション

期間: 2023年10月15日(プルミエ)〜11月15日

会場: スペルノヴァ川崎 オープニング企画展

協賛/制作: BÉLAIR LAB

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BÉLAIR LABのチーフ調香師、クリストフ・ローダミエルが開発したスペルノヴァ川崎のシグネチャーフレグランス「FADE-IN」を、嗅覚アーティストの上田麻希がビジュアル化したコラボレーション作品です。

フレグランスはたいてい、様々な「相(ファセット)」から構成されています。 それをクロマトグラィー(複雑な混合物を分離して、個々の要素を見る技術)にかけてみると、より興味深くなり、完全に理解することができます。私たちは、体験者の理解をうながし、さらに情動の領域を広げるために、嗅覚的・視覚的にFADE-INの相と遊んでみました。

床一面に敷きつめられた香りの彫刻のような折り紙の花は、液体プールから和紙を通して香りを拡散させます。 クロマトグラィーのように、香りの成分をフレッシュな面(フェーズ)とダークな面に分離し、それぞれが色で表されます:

[CYAN] ライト/クリーン/ラウドな面:新鮮な空気、緑の葉のアコード、アブストラクト、ミュゲ...
[MAGENDA】ダーク/レジーナス/センシュアルな面:アンバー・ラブダナム、パチョリ、フランキンセンス、イモーテル、ミモザ樹脂、ストロベリー

約一週間かけて行われるクロマトグラフィーの結果、花はそれぞれの香りの面に対応する色に染まります。色が匂いを視覚化するのです。 常に変化するインスタレーションで、明るい面(シアン)は暗い面(マゼンダ)よりも速く動き、速く乾燥することを示している。 

ある片隅では、ある花がある面を奏で、別の隅では、もう一方の面を演じる花もある。社会もまた、集団、文化、行動を定期的にクロマトグラフィーし、声明や肌色によって分けて分離されてます。この作品では、クロマトグラフィーにおいて、あるいは社会において、そして香りにおいて、しばしば置いてきぼりにされる暗い部分が前面に押し出されます。クロマトグラフィーで最初に出てくる、そして社会において香りにおいて騒々しく目立つ部分、音楽でいえば軽やかな高音の部分が、目立たない側に置かれ、それを花が和らいでくれます。

もともと「におい」は、共感覚的なことばでした。古語の「にほひ(丹秀ひ)」は、赤やピンク、朱色の、ふわっとした視覚的な神々しさを指します。「丹」は赤い水銀の原鉱石で朱砂とも呼ばれ、神社の鳥居の塗装に使われました。この作品は、現代に生きるわたしたちに、いにしえの共感覚を問いかけます。

会場名「SUPERNOVA」は、超新星を意味します。超新星の美しい色どりもまた、大気のクロマトグラフィーを視覚化したものです。これらの小さな花ひとつひとつが、新しい星(スター)の誕生、SUPERNOVAを表しています。

PRESS RELEASE (1)

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