あなたが使う言語を選んでください

– 香りの雲海 –

 

空間インスタレーション (2022)

期間: 2023年11月3日(初演)〜12日
プロデューサー:京都嵐山芸術祭
会場: 嵐山辨慶(京都)
サウンド:Shambala 2 / Friedrich Glorian

パンデミックにより、わたしたちは飛沫や排気など、目に見えない空気というものを知覚する努力を払うようになった。この作品では香りを使って、目に見えない香りの空間を視覚化。京都嵐山のために制作した新作。

もし我々が、香りを見ることができたとしたらどうだろう。その疑問からスタートした一連のリサーチと実験の総称が Aerosculpture である。今回はドライアイスと煙の手助けを借りた。

日本には伝統的に、お香文化がある。お香には、単に享楽的に空間を香りで彩るというだけでなく、おもてなしという礼の意味もあるし、宗教的には邪鬼を払うという役割もある。寺院に参拝する際も、まず頭から煙をかぶり、身を清める。

子どもの頃、単に煙をかぶることが楽しかった。ほんのり甘くいい香りがして、見えるのにすぐ消えて、つかめそうでもつかめないそれを、必死につかもうとした。そうやって子どものように香りと遊ぶ場を、この作品で提供しようと考えた。

展示会場が古都京都の参拝の地、嵐山であることから、「寺院のお香の香り」をドライアイスで出す実験をした。

音楽家 Friederich Glorian のチベット・ゴングによる実験音楽が時空間に奥行きを与えてくれた。このように、時間軸と空間軸のコンポジションにより、香りはパフォーミングアーツにもなりることも証明できたと思う。

 

C9843758-92B0-4C10-BEAC-16B751F490FA_1_102_o

069FF716-7941-417E-A3EA-F53409CF9D0E_1_105_c

E74B5AAD-8104-4B3E-947A-4755BE6C8B29

image3

A51FF0FA-25A3-4731-BAE2-B6C6025EACC5_1_105_c

1110_t003

1110_t003

1110_t002

M1003095

M1003106

 

COPYRIGHTS MAKI UEDA 2023  ALL RIGHTS RESERVED.